禁煙外来 | 赤池耳鼻咽喉科医院 | 文京区 千石駅徒歩3分 耳鼻科 小児耳鼻
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当院の禁煙外来の特徴
現在、禁煙治療薬(チャンピックス)が販売中止となり
禁煙外来を中止しております。
当院の禁煙外来は他の病院とは一味違います。
他の病院を見ていると、担当している医師が全く喫煙の経験がなく、当然、禁煙する難しさや苦しさなどを体験していない事が多いように感じます。
そういう医師が本当に喫煙者の気持ちになって喫煙をやめさせることが出来るでしょうか?
「否」です。

私は昔、2箱~3箱は当たり前というヘビースモーカーで、おまけに酒を浴びるほど飲み(他人からはザルとよばれていました)その結果、重大な病気(膀胱がん)になってしまった「しくじり先生」なのです。
今でこそタバコは吸いませんが、この歳(50代)になって初めて喫煙の怖さを知り喫煙者に本当の怖さを知ってほしいと思い立ち、禁煙外来を始めようと思いました。
喫煙者の気持ちは十分解ります。メリットもありますがデメリットが大きすぎます。
自分1人の問題ではありません。私の体験も含めじっくりとお話をしたいと思います。
1人でも喫煙者から病人を出さないために。
禁煙治療を受けられる方
35才以上の方
- 1日の平均喫煙本数×年数が200以上。
- 直ちに禁煙したいと思っている。
- 禁煙治療を受けることに文書で同意する。
- 下記にあるニコチン依存症テストで5個以上あてはまる。
35才未満の方
- 直ちに禁煙したいと思っている。
- 禁煙治療を受けることに文書で同意する。
- 下記にあるニコチン依存症テストで5個以上あてはまる。
ニコチン依存症テスト
下記の質問にいくつ該当しますか?
5個以上あてはまる方は、ニコチン依存症です。
- 問1:自分が吸うつもりよりも、ずっと多くのタバコを吸ってしまうことがありましたか。
- 問2:禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったことがありましたか。
- 問3:禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。
- 問4:禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ち着かない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)
- 問5:問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。
- 問6:重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。
- 問7:タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
- 問8:タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。
- 問9:自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。
- 問10:タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。
治療方法
治療は「チャンピックス」という薬を内服します。
以前用いられていたニコチンガムやニコチンパッチなどと違いニコチンは含みません、脳内のニコチン受容体に先に結合し、タバコがおいしくなくなります。
禁煙外来は完全予約制となっていますので、受診をご希望の際は電話でご確認下さい。
禁煙外来の治療期間
治療期間は全14週間、計5回の来院が必要となります。
- 初回診療
- 再診1回目(初診から2週間後)
- 再診2回目(初診から4週間後)
- 再診3回目(初診から8週間後)
- 再診4回目(初診から12週間後)
禁煙外来の診療内容
- 診察
- 呼気一酸化炭素濃度の測定
- 禁煙実行、継続に向けてのアドバイス
- 禁煙補助薬の処方
呼気一酸化炭素(CO)濃度測定機

禁煙外来の治療費用
処方される薬に金額は前後しますが、禁煙治療にかかる費用は自己負担3割計算で合計約18,000円程度(薬代込み)となります。
今はやりの「電子タバコ」について
若い方の間で「電子タバコ」が流行っているようです。
理由として、煙ではなく蒸気なので安全、タバコの本数を減らせる、見た目がいい、等だと思われます。
まず、本当に体に影響はないのでしょうか?

電子タバコで吸引する溶液の主成分はプロピレングリコールやグリセリンで、香料として様々な化学物質が添加されています。
国立がん研究センタータバコ政策研究部の望月友美子部長は、
「プロピレングリコールは加熱の過程でプロピレンオキサイドという発がん性物質に変わる。
電子タバコの蒸気は毒ガスそのもの。
副流煙も含めて、自分はもちろん、子供にも絶対に吸わせないで」と警告しています。
さらに、厚生労働省の専門委員会では、国立保健医療科学院から国内で販売されている電子タバコは、ニコチンが含まれていない事になっているが、25銘柄45味中、11銘柄15味でニコチンが検出された」と報告。
世界保健機構(WHO)では2014年8月に未成年者への販売禁止及び公共の場での使用禁止を勧告。
2016年、米ノースカロライナ大の研究チームにより、電子タバコの吸入により従来の喫煙と同じく53の遺伝子活動に悪影響があり、非喫煙者に比べて358の免疫遺伝子の活動が変化していると報告され、2016年5月、米食品医薬品局(FDA)は18才未満への販売を禁じた。
望月部長は「タバコの影響は長年研究されているが、電子タバコの研究は始まったばかり。『無害』、『タバコの代替品になる』というイメージが先行し、若者を中心に広まると取り返しのつかない事になる」と話しています。