咳止め薬、小児に禁止、厚労省
市販の風邪薬や咳止めシロップに広く使われている咳止め成分「コデイン」を服用すると
呼吸困難の副作用が出る恐れがあるとして、厚生労働省は6月22日、リスクが高いとされる
12才未満の子供の服用を禁忌とすることを決めた。
同省は、製薬会社に2019年中に添付文書を改訂するように指示する。19年までは経過措置として
12才未満への使用を制限するため注意喚起するよう求める。
同日開かれた有識者会議は、米国で今年4月に12才未満への処方を禁じたことを受け、予防的な
観点から禁忌とすべきと判断した。
「コデイン」は麻薬であるモルヒネに似た咳止め作用のある薬品で、病院で処方される薬の他、
風邪薬など約600種類の市販薬に含まれている。
厚労省によると、日本では04年4月~17年5月に、呼吸不全や意識障害などの重篤な副作用が
4例報告されている。
投稿日:2017年7月1日|カテゴリ:トピックス