人工知能(AI)を用いて、医師の手技をデジタル化する事を目指すアイリス株式会社(東京都、千代田区、)は8月27日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募した、平成30年度「シード期の研究開発型ベンチャーに対する事業化支援」に採択されたと発表した。高精度・早期診断対応のインフルエンザ検査法の開発を目指す。
従来のインフルエンザの検査法は、発症してから24時間以上が経過しないと診断精度が十分に上がらず、又その精度自体も6割程度しかないと言われている。アイリスは新たな検査法として、インフルエンザに特徴的な所見である「咽頭後壁のリンパ濾胞(インフルエンザ濾胞)に着目した。機械学習の一つである「ディープラーニング(深層学習)」を用いて、このインフルエンザ濾胞の画像を解析することで、正確にインフルエンザの早期診断を行えるようになると言う。