インフルエンザウィルスは1個のウィルスが24時間で100万個にまで増殖すると言われています。よって、より早期に診断し、早期に治療を開始することにより、ウィルスの増殖を抑え、症状の悪化を防ぐことが出来ます。
従来の検査キットでは、発症後12時間以上経過しないと反応が陽性に出ないという欠点がありました。
今回導入した「富士ドライケム IMMUNO AG1」という機器は、写真現像の銀増幅技術によりイムノクロマト法を高感度化することで、発症後3時間程度の少ないウィルス量を検出可能になりました。また、装置による自動判定でより客観的に診断できるというメリットもあります。また、インフルエンザのみならず、RS、アデノウィルス、マイコプラズマの診断にも使用できます。
特に、症状が重症化しやすい小児や高齢者には有用な検査と思われます。